1年前を思い出した。その1
拝啓
いきなりですが、
あなたは明日逮捕されることになります。
今日の業務後
お世話になった上司と話す機会があるはずです
そこで思う存分、全てを話して。それが最後だから
釈放後の人生で本当に本当に心の支えになります
次の日起きたら最高の気分です。目覚めが超良い!
昨日の夜、尊敬する上司と満足するまで話せたから
『ピンポーン』インターホンが鳴ります
お願い。そのまま玄関に向かわないで!
警察はドアを開けたら入ってきます
すぐにスマホは押収されてしまいます
頭をフル回転させて連絡すべきひとにしてください
①昨日が誕生日の父親に言い忘れてた「おめでとう」が「ごめん」に変わって「助けてください」
②仕事で悩んでた時、女遊びを勧めてくれた上司に「いま警察が来て逮捕されるかもで休みます」
③仲の良いナンパ仲間のLINEグループ退会
④お気にのキープちゃんに「面会に来てほしい」
⑤母親に「見捨てないで、あと、この子(④キープとは言えない)彼女だから無理かもだけど連絡してほしい」LINE転送ポチ
ここまでは実際に出来たから、大丈夫
落ち着いて、やるべきことをやって
余裕があってもう少し出来そうだったら
・ハメ撮り(即った子たち)削除
・Twitterアカウント(ナンパ垢)削除
・iPhoneメモ記録(ナンパ日記)削除
削除したところで、警察の力で復元されるけど
それでも留置所生活の不安感は減ると思うから
留置所生活は頭ん中ぐっちゃぐちゃになる
不安な気持ちが少しでも減ってほしいだけ
どうせ、もう何も出来やしない。分かってるよ!!
それでも不安なもんは不安なんだからしょうがない
不安で不安で不安で不安で不安で不安で不安で不安
で不安で不安で不安で不安で不安で不安で不安で不
安で不安で不安で不安で不安で不安で不安で不安で
不安で不安で不安で不安で不安で不安で不安だった
でも大丈夫。出れるから。
俺は恵まれている。気づくから。
出てきて人生リスタートしようよ。
・家族は見捨ないし、彼女も会いに来てくれる
・弁護士は国選だけど、ホント仕事してくれる
・10号室のメンツおもろい(経営者とホスト)
・看守さんもイメージより怖くない(年齢近い)
20日後の朝、
勾留満期(起訴状or釈放手続き)
看守さんの足音が近づいてくる。
「○○○番!!!全部!荷物まとめて!!!」
同室のホスト「俺が先に出るはずだったのにー!」
同室の経営者「もう戻ってくんじゃねぇぞ!」
2人と握手して、頭を下げて、
同じ時間を過ごした事に感謝して、
最後に入った俺が最初に檻から出た。
もしも示談出来ずに起訴が決まってしまっていたら
裁判で保釈許可が下りるまで永遠に出れることはない
1回目の裁判で決まれば早く出れるだろうけど、2回3回ってザラにあるらしいし。そもそも当時は1回目の緊急事態宣言が発令されたばかりだった。なぜだか知らんけどここでもコロナの影響が響いていて、裁判待ちが増えてるから全然出れないって話。留置所内で噂になっていた。
人生終ってた。でもいまこうしてブログ書いてる。
振り返ってる。あのなかで学んだ。俺は変われる。
躓いた、転んだ、でも立ち上がる。道は続いてる。
ナンパは自己啓発で始めた。一周回って分かった
最強のソリューションはナンパじゃなかったなぁ
私にナンパは合わなかった
普通のひとよりリスクが高い
得意だけど向いてないって思う
それになにより問題解決の方法は他にもあったと
めちゃくちゃ反省してる!マージーでやらかした。
『なんのためにナンパをするのか?』
目的と手段がごっちゃになっていた時点で、
立ち止まれば良かった。進み続ける必要はなかった。
この1年間、現在進行形で
カウンセリングを受けてます。
逮捕されて明らかになったナンパ師特有の認知の歪み
性犯罪者、性依存症者のレッテルが貼られてしまった
問題行動の理解、リスク管理を出来るようにしていく
今はカウンセリングを卒業することが1番の目標です